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導入事例

CASIO Business : Case Studies[導入事例]
ハンディターミナル・PDA
日本NCRサービス株式会社 様
2007年4月9日掲載
非接触ICカードによるセキュア印刷で機密情報の漏えい防止に取り組む
ファイナンス・リテイル・コマースの分野に加え、メデイカル機器のサービス等、業務に特化した各種システムソリューションを提供する日本NCRサービス。その事業の中では、顧客のビジネスノウハウをシステムに反映させるため、しばしば守秘義務のある情報も扱われる。そこで同社は、カシオのカラーページプリンタ「SPEEDIA N3500」およびICカード認証セキュリティツール「SECUREGATE CD」によるセキュア印刷ソリューションの活用を開始した。
 
プリンタからの情報漏えい防止のためセキュア印刷を導入
日本NCRサービス 
常務取締役 服部雅典氏
日本NCRサービスでは、顧客のビジネスニーズに長年培ってきた細かなノウハウを盛り込んで端末やソフトの開発を行い、業務にマッチしたシステムを提供している。

「ニッチな事業を手掛けられるお客様も多く、ソリューションを作り込んでいく際には、そのノウハウをしっかり聞き出して反映させていくことが欠かせません。昨今ノウハウが同業他社へ流出することを心配されるお客様も多く、守秘義務についても施策を行い開発プロジェクトを行っています」と語るのは、日本NCRサービスの常務取締役、服部雅典氏。

このような業務の特性上、同社の社内ではさまざまなセキュリティへの取り組みが行われている。また、特に社員の意識に関しては、最低年2回の研修を通じて教育している。

「とはいえ、社員は全国に約600人います。人間はミスをすることもありますから、情報の漏えいなどが起きないように、きちんとした仕組みを作っていかねばならないと考えています」

その情報漏えい対策整備の一環として、日本NCRサービスでは各サーバのアクセス制限など、システム上のセキュリティに取り組んできた。さらに服部氏は、以前からセキュア印刷ソリューションの導入も検討していたという。
 
非接触ICカードによる認証プリントを検証
共有プリンタでのプリントアウト時には、どうしても他の社員の出力と混ざりがちだ。プリンタの排紙トレイ上で、重要情報のプリントアウトが他の書類に紛れてしまう危険がある。時には、急に別の用事が入って、プリントアウトを取りに行くのを忘れてしまうこともあるだろう。そういうミスを無くすための方策を探していた。
例えば服部氏自身、本社の開発部門と、西日本の各営業所の統括も担当し、日頃から多くの社員と連絡を取り合っており、非常に多忙だ。また、常務という立場上、社の重要書類も扱っている。

そんな服部氏が目を付けたのは、カシオのセキュア印刷ソリューションだった。カラーページプリンタ「SPEEDIA N3500」とICカード認証セキュリティツール「SECUREGATE CD」を組み合わせたもので、出力データをプリンタに搭載したHDDに保存しておき、Suicaや社員証などの非接触ICカードで認証を行ってからプリントアウトするという仕組みになっている。本人が確実にプリンタの前にいる状態で印刷するため、他の書類と紛れる心配がないというわけだ。

カシオのプライベートショウでその存在を知った服部氏は、まずN3500を1台導入し、自らセキュア印刷ソリューションを使って試し、その効果や使い勝手を実際に確認することにした。
 
社内展開から顧客への提案につなげる
「ICカードをリーダーにかざして印刷するというセキュア印刷の機能は、期待していた通りですね。また、書類によってセキュア印刷と通常の印刷をプリンタドライバで使い分けています。」と、服部氏はセキュア印刷ソリューションを評価する。

日本NCRサービス NBB事業本部 
製品企画/開発部 課長 松井紀憲氏
 
 
 
現時点では、ICカード認証で印刷を行っているのは服部氏のみだが、セキュリティはもちろん、その使い勝手も気になるところだとNBB事業本部 製品企画/開発部の松井紀憲課長は言う。

「重要な書類を出力する際にはプリンタの前で待っていたりしますが、SECUREGATE CDを使えば、それもなくなるのではないかと期待しています」

そして、しばらく試行して使い勝手を確認した後、社内への展開を進める方針だ。

「まずは社内の管理部門などで導入していきたいと考えています。まだ時期的に確定したことは言えませんが、試行結果をみて早期に導入したいと思います」(服部氏)

ちなみに、日本NCRサービスの製品企画/開発部では、あえてプリンタのメーカーを統一せず、各社の製品を混在させて使っている。顧客への提案を念頭に置いてのことだ。N3500も、そしてセキュア印刷ソリューションも、やはり顧客に提案する可能性があるという。その観点で、服部氏は以下のように評価している。

「N3500に関しては、A3機にしてはコンパクトだし、出力も速く、トナー交換も楽なので、他社製品より良いと思います。今後は、ランニングコストを気にするお客様も多いので、社内で使いながら調べていきます。なお、セキュア印刷を行うためのICカードリーダーは、今外付けのUSB接続となっていますが、操作パネル上に組み込めるようになれば、さらにお客様にも提案しやすくなるでしょう」
カシオ計算機は、JR東日本より「Suica」の利用承認第9号を受けております。
当該承認は、JR東日本が本製品、サービスの内容・品質を保証するものではありません。
また、JR東日本の都合により、予告なくSuicaカードが交換されることがあります。
「Suica」は東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)の登録商標です。
【導入製品・ソリューション】
カラーページプリンタ SPEEDIA N3500
ICカード認証セキュリティツール「SECUREGATE CD」